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Archive for the ‘本’ Category

沈まぬ太陽

長い映画(DVD)だった。
(生まれて始めて上映中に休憩が入る映画を見た)
見たのは2週間前のお盆中だったけど、
フト思い出すと25年前に墜落事故があったのもお盆中だった。
今から25年前、母方実家に帰省中、
親戚一同フェリーに乗って【沖ノ島】へ遊びに行った。
子供がいっぱいいて、皆で釣りしたり、海で泳いだり、本当に楽しい旅行だったけれど、
海で遊んで旅館に戻ると、どのチャンネルも日航機墜落のニュース一色、
見たい番組が見れなかった。
搭乗者名が何度も何度も繰り返して読まれている場面を今でも覚えている。
子供心ながら、飛行機が落ちるのを身近に感じて怖いと思った。
あれから25年。
この映画の内容が日航の全てだとは思わないし、
悪い人も居れば、良い人も居るのが会社、世の中だけど、
多数の犠牲者を出して、それから月日が経った今の日航の姿を見ると、
世の中には悪い人の方が多いのかもしれない。
大地の子、白い虚塔と言った山崎さんの代表作品は小説を読んだ後、
映画やドラマを見ていたけれど、今回初めて先に映画を見た。
小説と映画のドチラが良いのか分からないけど、
改めて思う、人物描写がホント凄い・・・山崎豊子さんは凄い人だと思う。
自分の幸せが一番大事。
 
これは全ての人の共通だと思うけど、
他人の不幸の上で成り立つ自分の幸せを願う人が
世の中には結構多いかもしれない。
表向きには違っていても、自分が不幸になるなら、
悪いと思っても相手を蹴飛ばしてでも自分の幸せを手に入れようとするのが
人間だと思う時がある。
 
時々思う・・・肉まん自身もそんな1人かも・・・って。
 
実際行動に出て他人を蹴落とした記憶は無いけど、
心が病んで病んでいた時、
人と自分と比べると人の幸せが辛く感じて、
自分が幸せでないなら、
皆が我と同じように不幸になれば良いのにって思っていた事があった。
 
元気な時、そんな事は微塵も感じないけれど、
心が病んだ時は人には言えない位、
行動、言葉にしなくても、自分の心の中では他人の不幸を願っていた事もあったように思う。
 
自分も他人もWinWinの関係を願うけど、
自分の幸せの後に人に幸せが来て、 自分の幸せの前に人の幸せは願えない。
心が弱っている時、自分が凄く嫌な人になる。
心は病んでいても、そんな自分が嫌で嫌で、自分が嫌いになって、
そんな自分と葛藤してモット心が病んだ。
自分は何て価値の無い人間なんだろう?そう思って、消えて無くなりたかったり。
我もそんな心の弱い人。
 
そんなことを感じながらDVDを見ました。 
 
物語の主人公(渡辺兼)みたいな人が本当に居る?
心の強い人、自分の幸せを犠牲にしても他人の幸せを願える人が実際存在するか?
 
物語で彼を通じて人間の弱い部分が見事に描写されていた。
本当に見事、凄いな・・・山崎豊子さん。
 
急に25年前の事件を思い出した今回、
改めて亡くなられた方のご冥福と遺族の方の悲しみが少しづつ癒さている事を祈ります。

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昨晩の熱っぽさは引かず、明日は絶対出社しないといけないので・・・今日は「請暇」しました。
そんな今日、咳は辛いけど氷点下に近い外の風景を眺めながら、暖か~いお布団の中で(会社を休んで)本が読めるのは最高^^。
 
春節旅行前からOさんが貸してくれた司馬遼太郎の「燃えよ剣」にかぶり付き状態でしたが、今日やっと読み終わりました。
 
歴史小説って人の名前が色々出てくるし、何とか藩とか、何処が誰の下部とか・・・超複雑だから何度も前に戻って確認したりして読むから結構時間が掛かる。(肉まんの頭の悪さも関係していると思うけど)
 
アモイでは温泉に漬かりながら、ジムで自転車を漕ぎながら、汽車の中で寝転びながら、ホテルのプールサイドでビール飲みながら、帰りの飛行機の中で・・信念と夢をかけて戦う土方歳三の闘志に惚れ惚れしながら読み続けました。
この時代に生きてたら彼に逢いたい!とも思うけど、愛する人が死を覚悟して出かけていく時、普通に送り出さなきゃいけない時代に生まれないで良かった・・・・とも思う。今の世の中「命を掛けて何かを守る」ないよなぁ。宗教のような彼の信念の貫き方・・・ヤハリかっこよかったです。
 
普段は日本の連続ドラマとか全く興味も沸かないけど、珍しく日本のドラマDVD「新撰組」も見たいかも。但し・・・何時間もテレビにかじりつくのはヤハリ抵抗あり。気軽に見れそなダイジェスト版ってないんだろうか?
 
「竜馬が行く」にしてもそうだけど、司馬遼太郎が描く幕末期の男達はカッコよ過ぎ。彼の手に掛かれば、どんな歴史上の人物も素敵に描かれるんですねぇ。10年以上前に読んだ「竜馬が行く」も探してみよう。
(Oさん書店にありませんか?)

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